動物虐待、犯罪領域に

 また尊い命が一つ消えた。しかも12歳の中学生による残忍な犯行だった。そして今回も残念なことにこの少年は殺害以前に動物虐待が見られた。

 その内容は子供を殺害した同じ駐車場で、犬を投げ捨て前足を骨折させていたり、小学校の卒業文集では犬の死骸の絵を描いていたり等の記録が残されている。また動物虐待は彼だけではない。神戸市で起きた酒鬼薔薇事件や宮崎勤事件の時も、最初は猫殺しからスタートしたと記録が残されている。家族の一員になってきている犬や猫、又は物言えぬ弱者を痛めつける又は殺す行為は、決して許し難い行為だ。またその行為は、大事件へ発展するシグナルだと思う。すでに動物愛護先進国アメリカでは、凶悪犯の多くが幼少期や青年期に動物虐待の経験を持つという調査が終了している。日本もこれを率直に受け止め、幼少期や青年期に動物虐待を行う行為は、自分自身を抑制できない心の病や生命軽視の症状としてとらえることにより、事件の防止や尊い命が一つでも消えずに済むのではないかと思う。

 最後に人間は他の動物種の保護や生命尊重まで配慮できる唯一の動物種だと思うし、動物虐待がなくならない限りこの国の真の発展はないと思う。


社団法人 日本愛玩動物協会 認定 一級愛玩動物飼養管理士  坂川