仙台市の第3セクターが運営する「ペット斎場」(泉区)が、1体ずつ火葬するとして利用料金を徴収していたにもかかわらず、1992年の開設から約15年間、2体同時に焼却していたことが28日、わかった。

 市は「別々のトレーで火葬しており、骨は混ざらない」などとしているが、関係者は「ペットも家族の一員なのに」と反発。市は対応を検討することになった。

 ペット斎場では、飼い主から依頼されたペットの死がいのほか、路上で車にひかれるなどして死んだ動物なども火葬している。依頼者は火葬方法について1体か複数かを選択でき、市のホームページ(HP)などで1体火葬の場合に限り、遺骨を引き渡すと明記している。

 年間の焼却数は1万を超え、うち1体焼却の依頼は約4割を占める。

 市によると、
「(数が多く)処理しきれなかった」として、ペット斎場の開設以来、1体焼却の依頼でも、2体を別々の金属製トレーにのせて一緒に焼却していた。

 料金は1体焼却が重量などに応じて4600〜1万1400円。複数焼却の1800円(持ち込み)か3700円(死がいも収集)の2〜5倍に相当する。

 市は、「案内と違った。正確に説明したい」(相沢政宏・廃棄物管理課長)とし、HPなどの表記を変更するほか、個別焼却への対応も検討する。ただし、これまでの火葬については謝罪、返金はしない考え。

 ペット関連の法律などに詳しい専門家らでつくる「THEペット法塾」(大阪市)会員の細川敦史弁護士は、「複数焼却は債務不履行。
家族同様のペットを預けた市民の気持ちを踏みにじるものだ」と指摘する。

(2007年12月29日3時0分 読売新聞)