けんちゃんへ


 けんちゃんが源藤家に来たのは2歳半の時でしたね。 ペットトリマーの勉強をしていた私は、けんちゃんと一緒に学校に通った事がとても良い思い出です。 シャンプーやカットの練習もけんちゃんがいつもつき合ってくれてましたね。

  

  ペットショップに就職した時も辛い事や大変な時もお給料で買ったお洋服や首輪などをとても喜んでくれるけんちゃんを見るともっともっと頑張ろうと思えました。

 けんちゃんは私の人生の大事な時は、必ず側に居てくれました。就職、結婚、出産、子育て、そしてまたトリマーに戻った私の側に...。 けんちゃんが亡くなる数日前まで一緒に出勤しましたね。 たくさんのワンちゃんと楽しそうに走りまわっていました。

  

 けんちゃんは何度か病気にかかり、その度に先生にはもう治らないかもと言われていたのに復活していたので今回も大丈夫だろうと思っていたのに、どんどん弱っていって、自分ではご飯を食べる事ができなくなり、3月11日、とうとう立てなくなり、体もどんどん冷たくなっていきました。そして夜の8時半、大きく息を吸って、私が握っていた右手を一回大きく動かしてそのまま、息を引き取りました。

 ねぇ、けんちゃん、最後手を大きく動かしたのは、けんちゃんが得意だった「バイバイ」をしてくれたの?

 ねぇ、けんちゃん、お空では好きなものを好きなだけ食べてる? ねぇ、けんちゃん私の所に来て幸せだった?

 私はけんちゃんが来てくれて側に居てくれてとても感謝しています。

 本当にありがとう。


  
                            
勝山市 源藤家